北欧家具や食器へのあこがれと現実
あれは21歳頃のことでしたか。
仕事先の人に連れられて、渋谷と恵比寿と中目黒のあたりを歩きました。
おしゃれなセレクトショップやカフェ、雑貨店に目を奪われながら、いちばん気に入ったのが家具屋さんがぎゅうと集まった通り。
もちろんそのころのわたしには買えるはずもない値段のものばかりでしたが、いつかこんな暮らしがしたいと思ったものです。
なかでもあこがれたのは「椅子」。
ひとり用で、ゆっくり本が読めて、長く座れてくつろげる椅子がいつかほしいと思っていました。
北欧ブームがきたのはそのあと。
時が流れて28歳、縁があって結婚することとなり、しばらくして今の家に越しました。
この家。
築30年、昭和の建築、水回りだけリフォーム済み。
急な話で管理かたがた住む事になったので、家財道具も半分以上そのまま。
逆立ちしたって、綺麗な壁紙や白木の家具が似合いません。
ついでに、夫も夫の家族も和食器好き。
ラインナップは選択肢なく8割がた塗り物と焼き物。北欧食器を追加しようにも、他の食器と合わなくて……
それでも、好きなように家を整えたい。
そんな気持ちで、暮らしています。
いつか書斎をつくって、椅子、置くんだ……。
うちの黒豆の煮方
正月なんてとうに過ぎていますが、黒豆のこと。
用意するもの
・丹波の黒豆 200g
・上白糖 150g~
・塩 ちょっとばかし
土鍋を使います。
8号くらいの土鍋を用意します。
1リットルの水が入る鍋でゴーです。
まず、豆を買います。
いわゆる正月に売ってるレベルの大きさの豆が食べたければ、3Lサイズ以上の豆を買いましょう……
ある年なんて、3L買ったけど、買ったおせちの黒豆のほうがはるかに巨大でした。
大体、1000円出せば丹波の黒豆は買えると思います。
200g煮ると、かなりたっぷりできます。冷凍も視野にいれて保存容器を準備しておきます。
豆を買えたら、煮汁を準備します。
水を1リットル鍋に入れ、砂糖を150g投入、塩を小さじ半分くらい投入して沸騰させます。
沸騰したら火を止めて、かるく洗った豆を入れます。
蓋をしてこれで一晩おき、水分を吸わせます。
この段階の砂糖はかなり少なめですので、砂糖は途中で足していきますが、豆を入れた後は
『砂糖は一旦煮汁で溶いてから投入』
というのを守ってください。
砂糖の量が変わって圧がかかって皺発生とか皮破れが起こります。
豆怖い。
よく、「黒い錆びたくぎを用意せよ」というレシピがありますが、あれはまあ、なくても。
黒くしたければ、鉄剤放り込んでみるとそれっぽくなるらしいです。
鉄卵があれば使いましょう。
さて、豆を一晩おいたら、沸騰させる→火を止める→冷まして豆の固さをみる→沸騰させる、を好みの固さになるまでやります。
途中で味をみつつ、我が家では最終的に砂糖を少なくとも200~250gくらいは追加します。
もう少し多かったかな……
このやり方ではそうそうありませんが、途中で煮汁が減って豆が煮汁から顔を出しそうになったら、水を足してください。
蓋はなるべく閉じたまま、熱を逃がさないよう。
沸騰した時に豆のいい香りがして、ちょっと煮汁がとろっとしたら、出来上がりが近いです。
大体12月29日くらいから作業しはじめると正月に間に合うスケジュールです。
黒豆は毎年煮ています。どんなに忙しかろうと、なんとか。家族がとても楽しみにしていて、今年は「正月あけたけど作れたら作って!」とリクエストまでもらってしまいました。
このレシピ、特別な行程は何もないんですが、かなり甘みの調整ができて固さも自由自在。
柔らかめが好きな方は少し煮る時間を長めにとってくださいね。
我が家はみんな固めの仕上がりが好きです。
売ってるの、たいていやわらかーく上品に仕上げてありますから、ちょっと物足りないようです。